益子焼と聞くと、茶色の肉厚な…例えば、湯呑や急須なんかを連想する人が多いかもしれませんが、いま益子に行ってみると、旧来のイメージに捉われない個性的なうつわが多いことに驚きます。素朴な味わいの益子焼は私も大好きですが、素朴なのに洗練されているんですよ、いまの益子。
益子には魅力的なカフェや古家具・古道具の店もあり、通りから少し離れると自然が豊かで、ぶらぶら散歩には最適なところです。
益子－街と自然がちょうどいい
徒歩でまわれる範囲に店や施設がある街
主だった店や施設が益子の城内坂通り・里山通り沿いにあるので、徒歩でも十分に楽しめます。
自由な雰囲気を感じる街
益子には昔から「来るものは拒まず」という気風があるといいます。
国内外から多くの陶芸家が集まり、益子でつくられる陶器の多様さを生み出しています。素朴な味わいの器もいいし、洗練されたモダンな器もいい！
のどかな田園風景が楽しめる街
緩やかな坂道をのんびりと歩くと、日常を離れた自由な時間を楽しむことができます。街の周辺にはのどかな田園が広がり、大きな空を見わたすことができます。
益子を歩く－益子駅から城内坂交差点
益子駅の周辺にあまり店はありません。徒歩（またはバス）で城内坂交差点をめざします。
益子駅から城内坂交差点まで徒歩で15分くらいかかりますが、途中に益子の地域コミュニティが運営するヒジノワ（HIJINOWA cafe&space）があります。益子の地域コミュニティメンバーが日替わりでカフェを運営しています。
城内坂交差点から先、城内坂通り・里山通りの両脇に陶器の店や陶芸ギャラリーが並んでいます。
益子を歩く－城内坂通り・里山通り
益子で私が行く定番のお店です。
益子駅にいちばん近い店が民芸店ましこ。作家の器も無名の陶工の器も並ぶ、派手さはないけれど、毎日使っても飽きがこない益子の器が並びます。益子で最初に行きたい私イチオシの店です。
脇道を入って、pejite（ペジテ）に寄ります。
蔦が外壁を覆う建物は、古い穀物倉庫を改装したものだそうです。陶器や木の器、服など、手仕事＆ヴィンテージ感のある品々が並びます。
城内坂に戻って、もえぎ城内坂店です。ギャラリーと常設売場があり、ギャラリーでは益子に限らず全国の作家の作品が個展形式で展示されます。陶器だけでなくガラスなどもあります。若手作家が多い印象です。
里山通りのAntiques 道具屋の角を曲がり、坂道を上ると佳乃やがあります。
佳乃やでは、いまの益子を代表する作家の個展が開かれます。個展をチェックしておくと新作を見逃しません。
参考館手前の道祖土（さやど）交差点を右にしばらく行くとstarnetがあります。starnetには独自の視点で選んだ益子や笠間の器、服や暮らしの道具が並びます。洗練と居心地のよさがいい感じにミックスしているカフェと、地産を含めオーガニックな食材が並ぶマーケットもあります。
益子を歩く－参考館前通り
濱田庄司記念益子参考館は、道祖土（さやど）交差点からすぐのところにあります。
益子参考館には、濱田庄司が愛した数々の道具（英国で注文したイームズも）と、「自分の作品が負けたと感じたときの記念」として収集した品々を見ることができます。濱田が作陶の参考にした品も多いそうです。登り窯や陶工が働いていた工房をはじめ、濱田庄司邸の離れ（上台）があり、濱田が生きた時代を感じます。
益子参考館通りにある仁平古家具店益子店。きれいに洗って丁寧に修理された、すぐにでも使える古いテーブルやチェストなど、味のある家具や雑貨が整然と並びます。
益子に行く（東京からのアクセス）
益子は関東の北東にあり、隣には笠間があります。
- 東京駅→東北新幹線→小山駅（乗り換え）→JR水戸線→下館駅→真岡鐡道→益子駅［2時間30分～3時間］
- 秋葉原駅→JRつくばエクスプレス快速→下館駅→真岡鐡道→益子駅［2時間20分～3時間］
- 東京駅→東北新幹線→宇都宮駅→バス（関東自動車）→益子駅［2時間～2時間30分］
バスは益子参考館入口で止まるので、ここで降りるのも便利です。
コロナ禍で減便になっている高速バス関東やきものライナー。秋葉原発の午前便が復活したら最強です。
益子駅にはレンタサイクルがあります。
