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除草剤いらず?食酢と重曹を使ったエコ除草の効果

除草剤いらず?食酢と重曹を使ったエコ除草の効果

除草したいけれど、除草剤の使用には抵抗がある。
そんなとき、ふと目に留まったのが食酢と重曹じゅうそうです。キッチンにあるこれらの材料で除草できるなんて素晴らしいですよね。すぐに使えて、食品だから安全、しかも値段も手ごろ。いいこと尽くしですが、本当に効果があるの?「ほんまかいな」と疑問も感じました。

そこで、食酢と重曹の除草効果について、詳しく調べてみることにしました。

食酢・重曹の効果

農作物に使う薬剤や天敵のなかには、一定の効果と安全性が確認されているものがあり、食酢と重曹は特定農薬(特定防除資材)として指定されています。他にエチレンや次亜塩素酸水が指定されています。

食酢をつかった除草

食酢

最近、酢の防草効果が注目され、醸造酢や食酢を使った除草剤を見かける機会が増えました。

家庭にある食酢を使用する場合は、1~5倍程度に希釈して使用すると、極端な酸性が植物に濃度障害を引き起こし、根や葉を傷めて枯らします。*1

食酢の酸度は4~5%です。例えば、ミツカン穀物酢は酸度4.2%、リンゴ酢は5.0%です。
この食酢を除草に使用する際の1~5倍に希釈します。
*1

雑草

食酢の耐病性と殺菌効果

食酢には耐病性を高める効果や殺菌効果があります。
米やリンゴなどから作られる食酢には、有機酸と酢酸が含まれており、有機酸は窒素の代謝を促進し、農作物の健全な成長を助け、耐病性を高めます。また、酢酸はカビを抑える殺菌効果があります。

農作物に散布する際は、食酢を1000倍以上に希釈して使用します。これにより、うどんこ病の予防や治療、カビの発生抑制、アブラムシなどの小さな害虫を寄せ付けない効果が期待できます。

重曹をつかった除草

重曹

アルカリ性の重曹水を植物にあたえると、植物の細胞膜にダメージを与えます。また、浸透圧が高くなり、根から水分を吸収する能力が低下することも考えられます。

重曹(炭酸水素ナトリウム)を水に溶かすと、弱アルカリ性(pH8~9)の重曹水ができます。これを加熱するとアルカリ性(pH11)になります。

重曹水は水量1リットルに対して大さじ4~5杯の重曹を溶かしてつくります。重曹は8%の濃度で飽和水溶液となり、これ以上は溶けません。pHを上げてアルカリ性にするには加熱が必要です。

重曹の殺菌効果

重曹はうどんこ病や灰色カビ病に効果があります。農作物に散布する際は、水量1リットルに重曹を小さじ1/4~1/2(2~3g)入れて重曹水を作ります。 ※重曹は小さじ1杯で約7gです。

効果は条件によって異なるため、まずは少ない面積や株から試してみるのがおすすめです。

まとめ、というか感想

アオ
アオ

ドクダミの除草に重曹水(加熱なし・弱アルカリ性)を使ったことがありますが、ほとんど効果がありませんでした。多年生雑草の中でも特にしぶといドクダミを選んだことも効かなかった理由の一つかもしれません。

一方、食酢は効果が見込めそうですが、濃度障害を起こす量の食酢となると費用が気になります。除草剤を使ったほうが確実な効果が見込めて費用も抑えられるのではないでしょうか。

食酢と重曹には確かな殺菌効果が認められているので、野菜や庭木の殺菌に使う方法を覚えておきたいです。

春夏は庭と畑で雑草に追われる日々。
その合間をぬって日帰りか一泊くらいの鉄道旅。

グラウンドカバーにクラピアを育て、畑は小さな家庭菜園。
一人で快適に暮らす方法なんかも考えています。
自己紹介

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<参考>
*1.「どうしてお酢で野菜が復活したの?」、『現代農業』、農文協、2020年9月
**2.寺岡徹監『農薬のきほん』誠文堂新光社、2018年

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