荘内(酒田・鶴岡)の旅、1日目は酒田からスタートします。
日本海側を走る奥羽本線に乗ることをメインに企画した旅ですが、1泊2日酒田・鶴岡を満喫しました。
酒田・鶴岡を行く-こんなコースで歩いたよ
午前中に酒田駅着です。
友人との待ち合わせの時間まで、本間家旧邸宅を見学してから山居倉庫に向かいます。
酒田駅→徒歩→本間家旧邸宅→徒歩→山居倉庫→車→土門拳記念館→車→酒田市内(昼食)→車→余目(新産業創造館クラッセ)→車→加茂水族館→バス→鶴岡市(夕食)→車→ホテル
駅から徒歩で行ける範囲にいくつも観光スポットがあるので、酒田はぶらぶら街歩きするにも適した街です。
観光自転車(無料)を借りることもできるので、暖かい日なら自転車でまわるのも楽しそうです。
山居倉庫-酒田の撮影スポット
本間家旧邸宅から徒歩10分くらいのところに山居倉庫があります。
現代の街並みを歩いて、新井田川にかかった橋を渡ると明治時代の倉庫群が現れます。
倉庫の裏側には最上川が流れていて、2つの川に挟まれたエリアだけ、ぽっかりと明治の雰囲気が残されています。
![山居倉庫(酒田)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1594_01-800x533.jpg)
![山居倉庫(酒田)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1605_01-800x1200.jpg)
明治時代に建てられた米の保管庫が並びます。観光物産館になっている倉庫の片隅で、山居倉庫の歴史をパネル展示しています。ロケ地として使われたNHK朝ドラ「おしん」のパネルもありましたが、「おしん」が放映されたのは1983年です。40代から下の世代は「おしん」は知らないでしょうね。
山居倉庫は収穫した米を関西市場に送るまでの貯蔵庫です。
倉庫の裏側(西側)にある欅並木の石畳を散策&撮影するのが観光の王道です。この欅はただ植えられているわけではなく、夏は直射日光をさえぎり、欅が体内から水蒸気を拡散する蒸散作用によって周囲の空気を冷やす効果があります。
酒田のご当地グルメ-ワンタン麺
酒田はラーメンの街でもあり、市内に多くの店があります。
スープには豚骨や鶏がらなどの動物系のだしと煮干しや昆布などの魚介系のだしをブレンド。しょう油味の透き通ったスープが特徴です。どの店にもワンタン麺があるのも大きな特徴です。
![川柳食堂(酒田)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1324_01-800x600.jpg)
満月と花鳥風月が人気店らしいのですが、地元の友人の推しは川柳食堂でした。麺類専門店と名乗るとおりメニューにうどんがあります。商店街にある昭和の食堂然とした店構えが食欲をそそります。
あったりしたしょう油味で、麺はやや太めで薄い皮に包まれたワンタンがたっぷりのっています。中華そばとは別物のラーメンでした。酒田グルメは海の幸だけではありませんね。
加茂水族館-おとなも楽しいクラゲ水族館
クラゲの水族館として有名な加茂水族館クラゲドリーム館です。
展示しているクラゲの種類世界一の水族館です。
大量のミズクラゲが浮遊する巨大水槽クラゲドリームシアターは順路の終盤にあるので、まずは順路に沿ってさまざまなクラゲを楽しみます。
![加茂水族館(鶴岡)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1656_01-800x533.jpg)
クラゲの生育環境を模した水槽、クラゲだけが浮遊する水槽など、さまざまな展示が行われていて、まったく飽きません。
庄内の淡水・海水魚のコーナーでは、川の上流から海までを川の流れに沿って展示していて、酒田は川と海の街だと実感します。
テレビで見た古い建物のイメージが頭に残っていたのですが、2014年にリニューアルされて、すっかり真新しくきれいな施設になっていました。外観はクラゲをモチーフにデザインされているそうです。
![加茂水族館(鶴岡)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1675_01-800x533.jpg)
日本海を望む位置に建物があり、すぐ前から鶴岡駅方面行きのバスが出ます。
スイデンテラス-水田に浮かぶ低層のホテル
宿泊先は、米どころ荘内らしい田んぼに建つホテル、スイデンテラスです。
![ショウナイホテル スイデンテラス(鶴岡)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1696_01-800x533.jpg)
建築家、坂茂さんによる低層のホテルで、天然温泉、サウナ、スパなど入浴施設が充実しています。
日が落ちた後でホテルに着き、翌日の出発も早かったので、お風呂をゆっくり楽しむ時間がありませんでした。大浴場が男女1日交替なので、日暮れ前にチェックインすればよかった。
客室ベッドのヘッドボードをはじめ、施設のさまざまなところに紙管を使った家具が配置されていて、坂茂さん感が味わえます。
![スイデンテラス(鶴岡)](http://solo.ao-kurashi.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1700a_01-800x533.jpg)
ホテルの周囲に水を張っているので、虫が発生する季節は窓を開けっぱなしにできないようです。
景観デザインと実用をバランスするのは、なかなか難しいものです。
明日は観光タクシーで羽黒山に向かいます。
酒田・鶴岡に行く(東京からのアクセス)
羽黒山がある鶴岡市は山形県の北西部に位置する街です。
- 羽田空港→飛行機(ANA)→庄内空港→バス→酒田駅・鶴岡駅[1時間40分~]
- 東京駅→上越新幹線→新潟(乗り換え)→羽越本線・急行→酒田駅・鶴岡駅[3時間30分~]
- 新宿駅・東京駅・渋谷駅・池袋駅→高速バス(国際興業バス)→酒田駅・鶴岡駅[7時間30分~]
<参考>
*1.佐藤洋一郎著『米の日本史』中央公論新社、2020年
*2.銀鏡つかさ著『日本の美しい水族館』エクスナレッジ、2022年