蒔いて余ったタネをどうするか?問題は解決しましたが、農文協『今さら聞けない タネと品種の話 きほんのき』に、「へ~」という豆知識があったので、メモっておきます。
家庭菜園用のタネ
ホームセンターやスーパーで売られている家庭菜園用タネ流通量No.1がアタリヤ農園です。
私もコマツナやホウレンソウのタネをよく買います。
アタリヤ農園のタネには次のような特徴があるそうです。
生種(きだね)
コーティング*やプライミング処理**などの加工処理をしていない生種が多い。(自前のタネはすべて生種)
*コート種子(ペレット):タネのまわりを粘土などでコーティングして丸く成形したタネのこと。殺菌剤をコートしたフィルムコート種子もある。
**プライミング種子:タネに発芽しない程度の水分をあたえ、タネの内部代謝活動を人工的に進めたタネのこと。
露地栽培向き
栽培する人自身が食べておいしいもの、ハウスなどを使わずに露地で栽培できるタネを取り扱っている。
固定種*が多い
F1品種**と比べると、少々不揃いだったり、収穫する量が少なかったりするが、採れたてがおいしい品種が多くある。タネを採ることもできる。
*固定種:選抜を繰り返すことで、一定の性質が揃ってあらわれるようになった品種のこと。すべての性質が完全に揃っているわけではない。
タネ袋にサカタ育成と書かれていたら、サカタのタネが選抜した固定種。キク科、マメ科はほぼ固定種。
**F1品種:交配種のこと。タネ袋にタキイ交配と書かれていたら、タキイ種苗のオリジナル品種、一代交代と書かれていたら、他社から仕入れた品種を指す。
100円ショップ、ダイソーのタネも固定種が多い。
専業プロ農家に向かない品種
大手種苗メーカーがプロ農家用として育苗したが、ハウス向きではない、生育揃いは今ひとつだが味はよいといった家庭菜園向きの品種を仕入れている。
『今さら聞けない タネと品種の話 きほんのき』には、こんなことが書かれていました。
アタリヤ農園(千葉)以外には、トーホク(栃木)、ニチノウ(長野)のタネを買うことが多いけど、家庭菜園用のタネの特長はたぶん共通なのでしょう。
<参考>
*1.『今さら聞けない タネと品種の話 きほんのき』農文協、2020年