節約法や節約術はいろいろありますが、健康であることがいちばんの節約ではないでしょうか。
私は仕事がひと段落ついた40代後半に、約1年かけて歯の治療をしました。それがきっかけでデンタルケアに注意を払うようになり、歯の健康が戻ったような気がします。
ところが最近、夜中に口を開いたままで寝てしまっているようなのです。
目を覚ますと口の中が乾いてカラカラなのです。加齢にも原因があるんだろうなぁと思いつつも、なにか対策できないものかと考え、調べてみることにしました。
口呼吸の原因と対策は?
この機会に、デンタルケアの正しい知識を知りたくなり、歯科医師が書いた『歯のメンテナンス大全』という本を読んでみました。
この本は歯と口の健康に関する疑問に答える内容で、口呼吸による潜在的な影響や口の健康のために身につけたい習慣について詳しく説明されています。
舌の位置をチェックする
まず口呼吸の原因です。
口呼吸のくせがある人たちの中には、舌の位置がなっていることがあります。これは低位舌と呼ばれます。
正しい状態では舌の先が上あごに触れていますが、低位舌では舌の先が上または下の前歯に触れてしまいます。
私自身も、舌の先が上あごではなく前歯に触れていることに気付きました。
低位舌は口呼吸につながりやすく、舌の下にあるだ液腺が詰まり、だ液の分泌が適切に行われなくなる可能性があります。
だ液には細菌を抑制する効果や口腔内のpHを調整する役割があり、だ液が不足すると虫歯のリスクが高まるといわれています。
低位舌かな?と思ったときは、舌を鍛えるとよいと書かれています。
広く知られているのは「あいうべ体操」ですが、舌や舌のまわり筋肉を鍛えるために、舌を右や左に大きく動かしたり、まっすぐ前に出したりする簡単な運動を行うだけでも効果があるようです。
舌を大きく右回り、左回りに動かす。上下の歯をなぞるようにして、左右各15回ずつ回す
舌の根元を伸ばすよう意識して、「ベーッ」とまっすぐ前に突き出す。15回行う
ドライマウスは歯のダメージに直結
だ液の分泌も重要です。
歯を守る万能薬といわれるだ液には、食事をしたときに分泌される「刺激だ液」と、刺激がないときに分泌されている「安静時だ液」があります。
この「安静時だ液」の分泌量が歯周病に影響していることがわかっています。
特に、50代以降、だ液の分泌量が少なくなり、口の中が乾燥する「ドライマウス」が増えるといわれています。ドライマウスは歯にダメージをおよぼす可能性があるため、だ液の分泌をうながすことが重要です。
耳の下にある耳下腺、舌の根元にある舌下腺、あごにある顎下腺をマッサージすることで、だ液の分泌がうながされ、さらに口のまわりの筋肉をほぐすことができます。
これらのマッサージはどれも簡単で、ながら時間にもできそうなので、試してみる価値はありそうです。
耳下腺マッサージ
耳のやや前方。上の奥歯のあたりを指の腹でやさしくなでる
顎下腺マッサージ
あごの横側の骨の内側のやわらかい部分。親指を当てて耳の下からあごの下まで順に押す
舌下腺マッサージ
あごの先のとがった部分。両手の親指をそろえて当て、上方向に上げる
口のまわりの血流をうながす
歯ぎしりや食いしばりのくせがあると、咬筋がかたくなりやすいようです。
咬筋とは、歯を食いしばったときにあごの外側で硬くなる筋肉のことで、咬筋が硬くなると食事のときにあごを自由に動かしにくくなります。
咬筋をほぐすと口を開けるのが楽になりあす。また血流がうながされ、口のまわりの筋肉にハリがでるので、見た目も若々しくなります。
口呼吸になる原因と対策までこの本でわかったので、あとはアクション!ですね。
とはいえ、いままでまったくやっていなかったことなので、舌の体操から順に一つずつ…かな。