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鉄道で一人旅!女川・石巻の観光スポットと復興エピソード(女川・石巻)

鉄道で一人旅!女川・石巻の観光スポットと復興エピソード(女川・石巻)

鉄道、それもローカル線に乗るのが好きなのですが、新路線を開拓できないまま一年が終わってしまいそうです。お出かけ日和が続いた12月はじめ、女川と石巻に鉄道&観光の弾丸日帰り女一人旅に出かけてきました。

牡鹿半島の付け根まで足をのばして、おひとりさまでも十分楽しめるおすすめスポットをご紹介します。

女川・石巻-こんな経路で行ってきたよ

仙台駅(9:25)→東北本線・仙石線→石巻駅(乗り換え)→石巻線→女川駅(11:00)→徒歩→女川漁港→旧女川交番→シーパルピア女川→女川海の膳ニューこのり(ランチ)→女川町役場→女川温泉ゆぽっぽ(入浴)→女川駅(13:21)→石巻線→石巻駅(13:47)→徒歩→石ノ森萬画館→徒歩→石巻駅(15:36)→石巻線→小牛田駅(乗り換え)→東北本線→仙台駅(17:13)

女川2時間20分、石巻1時間50分の滞在でした。
どちらも近くに漁港があり、石巻ではおいしい寿司屋も見つけていたのですが、時間の都合で今回は泣く泣くあきらめました。仙台湾沿岸の寿司屋はどこもクオリティが高いので、めちゃくちゃ残念です。

女川駅の周辺を歩く

女川は東日本大震災で大きな被害を受けた街で、駅を降りると復興によって整備された道や建物が目に入ります。

女川駅デッキからの眺め

女川駅の正面には海が広がり、遊歩道の両側には商店街シーパルピア女川とハマテラスがあります。

「陸と海を遮るものを造らず、町全体をかさ上げし、減災の視点による『高台移転』」、「町の中心(へそ)に都市機能と動線を集約したコンパクトな町」という女川町の町づくりの概念は、実際に歩いてみるとよく理解できて、たいへん興味深いです。

旧女川交番・東日本大震災遺構

旧女川交番・東日本大震災遺構

海岸の手前に震災で倒壊した旧女川交番があります。
津波の引き波によって地中に埋まっていた基礎杭(左側の円柱)が引き抜かれ、横倒しになったと考えられています。手前に窓と換気扇の跡が見えます。

鉄筋コンクリートの建物が津波で倒壊・横転した事例は世界的にも少なく、根こそぎさらっていく津波の凄まじさを目のあたりにしたような気がします。

交番の周囲には螺旋のスロープが設けられ、壁に貼られたパネルを順にたどることで、震災の被害状況から復興までのプロセスを追体験することができます。
どのような考えに基づいて復興が行われたのかを順序立てて見ることができる、よく考えられた展示だと思います。

見る価値大!女川町役場のダンボルギーニ

女川町役場にあるダンボルギーニ
女川町役場から見た女川駅と女川温泉ゆぽっぽ

原寸大のスーパーカー「ダンボルギーニ」が女川町役場にあると聞いて見てきました。
地元の資材会社が強化段ボール製でつくったもので、ホットピンクの車体はめっちゃゴージャスです。見ると元気がもらえる、まさに“復興の象徴”ともいうべき車です。

女川町役場がある高台に上ると、駅の向こうに住宅が建っているのが見えます。盛り土をした上に住宅が建ち並んでいることがよくわかります。

井之頭五郎さんが食べた店でランチ

女川海の膳ニューこのり

豊富な海の幸が手に入る女川には、新鮮な魚介類を提供する店がたくさんあります。
名物のウニや穴子はいまは旬ではないので、冬ならではの真鱈の白子を食べたくて、「ここなら、ありそう」と目星をつけたニューこのりに行きました。

海鮮メニューが豊富な店で、白子ポン酢(湯通し)以外にも、天ぷらや酢(生)もあります。
「孤独のグルメスペシャル!真夏の東北・宮城出張編」で井之頭五郎さんは海鮮丼を食べていましたが、私は刺身定食と白子ポン酢で、女川グルメを満喫しました。

女川温泉ゆぽっぽ

女川温泉ゆぽっぽを併設する女川駅舎は、新しい女川のシンボルとなっています。
いざ、温泉へ。旅のおともの手ぬぐいが役に立つときがきました。

女川駅・女川温泉ゆぽっぽ

1階中央に女川駅の改札があり、左手に温泉施設への入口があります。浴場は階段を上った2階にあります。

女川温泉ゆぽっぽギャラリー
女川温泉ゆぽっぽ天井

建築は坂茂さんが手がけました。施設内のギャラリーには紙管のベンチが置かれ、天井の意匠からも坂さんの作品だとすぐにわかります。

浴室や脱衣所の白いタイルの壁には、日本画家の千住博さんによる美しく抒情的な鹿や富士山が描かれています。銭湯の定番といえる富士山が描かれていることに、なんだかほっとします。
清潔感がありながら、日本の風景を感じさせる素晴らしい空間だと感じました。

施設でいちばん賑わっていたのが3階にある休憩所で、畳の上で横になってくつろいでいる人が何人もいました。小さな子どもと一緒に来ている家族もいます。
昔からの友人や知人との楽しい会話や新しい人との出会いを通じて、震災で生活が変わらざるを得なかった人々の心を慰め、町の中心として人々をつなげている様子を強く感じました。

いいお湯に入った後は、石巻に向かいます。

石巻・石ノ森萬画館

石巻駅を出て石ノ森章太郎作品のキャラクターが並ぶマンガロードを歩き、旧北上川に浮かぶ中州に石ノ森漫画館は建っています。

石ノ森漫画館
石ノ森漫画館(がんばれ!ロボコン)

石ノ森章太郎作品は数えきれないほどありますが、私は大人になって読んだ『佐武と市捕物控』の世界観が特に好きです。

石ノ森漫画館(佐武と市捕物控)

居合抜きの達人のあんまの「市やん」と、縄使いの名手の下っぴきの「佐武」が活躍する捕物帳で、江戸の暗い闇のなかで起こる数々の事件と、そこで生きる人々の哀しさや儚さのようなものが感じられる作品です。

石巻駅

石巻駅から石巻線に乗って小牛田経由で仙台に向かいます。石巻線はこれで完乗です。

女川・石巻に行く(東京からのアクセス)

  • 東京駅→東北新幹線→仙台駅→仙石線→石巻駅(乗り換え)→石巻線→女川駅[3時間30分~4時間30分]
  • 石巻まで高速バスが運行しています。
    渋谷・新宿→高速バス(宮城交通)→仙台(経由)→石巻駅[約7時間]
    石巻駅前→路線バス(ミヤコーバス)→女川駅前[約40分]

春夏は庭と畑で雑草に追われる日々。
その合間をぬって日帰りか一泊くらいの鉄道旅。

グラウンドカバーにクラピアを育て、畑は小さな家庭菜園。
一人で快適に暮らす方法なんかも考えています。
自己紹介

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