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那須の歴史に触れ、田園のカフェまで山の道を歩く旅(芦野・那須)

那須の歴史に触れ、田園のカフェまで山の道を歩く旅(芦野・那須)

那須・芦野(あしの)の旅のつづきです。

石の美術館から歩いて3分、続いて那須歴史探訪館を見学します。

那須歴史探訪館-藁・葛・石が面白い

那須歴史探訪館は石の美術館と同じ隈研吾さんによるもので、切妻屋根の平屋建築です。

那須歴史探訪館(芦野・栃木)

陣屋裏門を模した入口部分と、全面ガラス張りの展示館という2つのパーツがつなぎ合わせれています。陣屋裏門は江戸時代までこの一帯を支配した芦野氏ゆかりのもので、土地の歴史を踏まえた入口・玄関からモダンなガラスの展示室への動線は、古いものから新しいものへ…のようにも見えて面白いと思いました。

那須歴史探訪館(芦野・栃木)

展示館には藁(わら)を使ったスクリーンが下げられています。画文家の宮沢洋さんはタタミイワシ?*3と評していますが、色といい透け感といい、確かにタタミイワシっぽいです。外壁のガラスの軽やかさを生かした外光が透ける薄い藁の壁、面白いです。

那須歴史探訪館(芦野・栃木)

間仕切りには地元で採れた藤葛の蔓、椅子の座面は木毛セメント(もくもうセメント)、床には芦野石が使われています。隈さんが栃木三部作(石の美術館、那珂川町馬頭広重美術館、那須歴史探訪館)の仕事で、材料の本当の面白さに気が付いた*2と語ったように、さまざまな素材の実験が行われていると感じました。

石の美術館、那須歴史探訪館がある芦野仲町からカフェまで歩きます。

芦野を歩く-芦野仲町からの道

芦野仲町から黒田原駅方面に歩きます。

芦野(那須・栃木)

芦野仲町を離れるとだんだん人家は少なくなり、途中までは舗装された道路を歩きますが、両側はあきらかに山です。山を切り拓いて通した道路です。
Google Mapsを頼りに歩いているので道を間違えることはないはずですが、たかだか2Km弱の道のりが長く感じられました。

喫茶新川屋

芦野仲町から20分くらい歩くと看板が見えてきて安心しました。農家の敷地にカフェがあります。カフェの近くは砂利道です。

喫茶新川屋(芦野・栃木)

古いガラスが特徴的な建物です。店内にはJBLの大きなスピーカーか置かれ、音楽が流れています。行ったときはJAZZでした。ここでひと休みして、黒田原駅までバスで戻ります。
白井入口バス停が近いのですが、道端の標識が草に埋もれていて、この停留所はイキているのか、バスが来るまで心配になりました。

芦野の旅はこれで終了です。

芦野から足をのばす

カフェとヴィンテージの街、黒磯に行く

芦野に行く(東京からのアクセス)

芦野は関東平野の北東にあり、黒磯駅で乗り換えて2駅先の黒田原が最寄り駅ですが、JR東北本線もバスも本数が少ないので、車・タクシーが圧倒的に便利です。言い換えると芦野は交通の便が圧倒的に悪いです。

  1. 東京駅→東北新幹線→那須塩原駅(乗り換え)→JR宇都宮線→黒磯駅(乗り換え)→JR東北本線→黒田原駅[約1時間30分]
  2. 東京駅→JR宇都宮線・湘南新宿ライン→宇都宮駅(乗り換え)→JR宇都宮線→黒磯駅(乗り換え)→黒田原駅[約3時間10分]

黒磯駅で乗り継ぎは、待ち時間が長くかかることがあります。
黒田原駅から路線バス(関東自動車)がありますが、芦野方面は1日4本だけです。石の美術館、那須歴史探訪館まで約15分、芦野仲町下車です。

鉄分おおめの私は、これで行ってきましたよ!
行き:黒磯11:53→JR東北本線→黒田原12:02・黒田原駅12:15→バス→芦野仲町12:26
帰り:白井入口15:38→バス→黒田原駅15:50・黒田原16:02→JR東北本線→黒磯16:10

春夏は庭と畑で雑草に追われる日々。
その合間をぬって日帰りか一泊くらいの鉄道旅。

グラウンドカバーにクラピアを育て、畑は小さな家庭菜園。
一人で快適に暮らす方法なんかも考えています。
自己紹介

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<参考>
*1.隈研吾著『建築家になりたい君へ』河出書房新書、2021年
*2.隈研吾著『建築家、走る』新潮社、平成27年
*3.宮沢洋画・文『隈研吾建築図鑑』日経BP、2021年

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