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東京駅KITTEの屋上ガーデンとリノベ美術館を楽しむ旅(東京)

東京駅KITTEの屋上ガーデンとリノベ美術館を楽しむ旅(東京)

東京を離れてみると、誰かと待ち合わせしたり、約束まで時間をつぶしたりと、電車の乗り降り以外でも東京駅や東京駅周辺の施設を利用するようになり、「こんなところがあったんだ!」と、今さらながら新たな発見があります。

KITTE丸の内から見る東京駅-屋上庭園KITTEガーデン

約束の時間より早く東京駅に着いてしまったので、どこか時間をつぶせるところはないかとKITTE丸の内の中をうろうろして、6階にある屋上庭園KITTEガーデンを偶然に見つけました。

旧東京中央郵便局の敷地に建つ38階の高層ビルJPタワーの低層階部分にある商業施設がKITTE丸の内です。日本郵政が運営しており、KITTE(キッテ)とは切手を意味しています。東京駅に直結しているので、使い勝手がいいですね。

エスカレーターでKITTE6階。ドアの先に屋上庭園があります。庭園として大きな特徴はないもの東京駅丸の内駅舎がすばらしくよく見える!このKITTEビルは、ビュースポットとして最高のロケーションにあったんですね。

KITTE丸の内(東京)

東京駅の全貌がこんなによく見えるロケーション他にあるのだろうか?
“鉄分おおめ”として、東京駅の姿に見入ってしまいました。屋上ガーデンを奥に進むと、停車している新幹線も見えます。

屋上にはベビーカーや子ども連れに姿もあって、地上の喧騒を感じながら東京駅をながめることができる、陳腐ですが“都会のオアシス”感がある場所です。八重洲の高層ビルも壮観ですね。

“リノベ美術館”と呼ばせて!ー三菱一号館美術館

古い建築を再利用した美術館を勝手に“リノベ美術館”と呼んでいます。

美術品、特に絵画や版画、書物や織物などの保存には温度・湿度、光線などの配慮が大切だと思うので、最新の技術で最適の環境をつくるのが、保存の面からも費用の面からもベストの選択なんだとは思いますが、そこをあえて古い建築で!というところに価値があるというか面白いと思っています。

三菱一号館美術館は、1968年(昭和43)にいちど解体された三菱一号館を2010年に復元したものなので、古い建築を改修したものではありませんが、古い建築を活用しているということで“リノベ美術館”と呼ばせていただこうと思います。

復元するにあたっては明治期の文献や写真などをもとに詳細な調査を行い、原設計と同じ地に復元したそうです。

三菱一号館美術館(東京)

建築は英国人ジョサイア・コンドルによるもので、19世紀後半のクイーン・アン様式だそうです。手すりや支柱に曲線的な飾りが施され優美な印象を受けますが、華美さはなく全体としてはあっさりしています。

三菱一号館美術館(東京)

内壁のアールの連なりが美しいです。
柱には控えめな彫刻が施されています。植物のモチーフとアールデコのような直線による装飾がうまく調和しています。

アオ
アオ

<参考>
*1.甲斐みのり著『東京おいしい名建築さんぽ』エクスナレッジ、2020年

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