JR東日本のお得なきっぷのなかでもダントツで太っ腹なのが大人の休日倶楽部パスです。新幹線に乗り放題で、指定席も利用できます。
私は50歳になった直後に大人の休日倶楽部ミドルに入会しました。
東北・関東・甲信越を乗り尽くす・行き尽くす勢いでいろんなところに一人旅ができて大満足ですし、「次はどこに行こうか」とアンテナを立てて、旅の計画を考えるのはとても楽しいです。
2024年の大人の休日倶楽部パスがアナウンスされました。
大人の休日倶楽部にはさまざまな特典がありますが、私が使い倒している大人の休日倶楽部パスの魅力をお伝えします。
大人の休日倶楽部パスの魅力(2023版)
大人の休日倶楽部パスの基礎知識と利用メリット
- 大人の休日倶楽部パスはJR東日本・JR北海道の列車が“乗り放題”になる切符です。
- 大人の休日倶楽部パスは3種類あり、料金・有効期間・利用できるエリア(フリーエリア)が異なります。
JR東日本全線(新幹線を含む):15,270円・連続する4日間
JR東日本全線(新幹線含む)+JR北海道全線(新幹線含む):26,620円・連続する5日間
JR北海道在来線全線:17,400円・連続する5日間
東日本フリーエリアにある一部の第三セクター鉄道やBRTも対象です。
- 大人の休日倶楽部パスは、新幹線、特急・急行などの普通車指定席が6回まで利用できます。
目的地まで列車を乗り継ぐ場合、2つ以上の列車で利用する指定席の利用回数は1回とカウントされるので、乗り継ぎが多くても安心です。 - 大人の休日倶楽部パスは乗り降り自由です。
- 大人の休日倶楽部パスは指定席券売機やえきねっとで買えます。みどりの窓口でも買えます。
決済は必ず大人の休日倶楽部カードで行います。 - 大人の休日倶楽部パスが利用できるのは次の通りです。それぞれ12日間の利用期間が設定されています。
第1回 2023年6月22日~7月4日※終了第2回 2023年11月30日~12月12日※終了第3回 2024年1月18日~1月30日※終了
利用期間の1か月前(前月の同じ日)から購入できます。 - 特別設定 大人の休日パスが追加発売されることがあります。
臨時 2023年9月4日~9月13日
2023年度は特別設定 えきねっと限定 大人の休日パスの発売がアナウンスされました。
特別設定はボーナスみたいなものですが、コロナ禍以降なんらかの特別設定が行われています。
特別設定は利用開始の2か月くらい前にアナウンスされることが多いです。 - 大人の休日倶楽部パスは、利用する前日に買うことができます。
私はいつも利用1~3日前に買っています。発売枚数が上限に達していないという条件付きとなりますが、いまのところ余裕がありそうです。 - 大人の休日倶楽部パスの有効期間に切符を提示すると割引が受けられます。
新幹線駅(青森、秋田、盛岡、仙台、軽井沢など)のNewDaysは地元のお菓子やパン、駅弁を取り扱っているので、10%割引されるメリットが大きいです。
最新の情報はJR東日本のWebサイトでご確認ください。
▷JR東日本 大人の休日倶楽部
片道だけで元がとれるのは(東日本パス)
新幹線を利用して、片道だけで“ほぼ”元がとれてしまうのは、こんなところです。
東京駅→東北新幹線→盛岡駅 はやぶさ指定席14,810円
東京駅→秋田新幹線→角館駅 こまち指定席16,820円(→秋田駅 こまち指定席17,820円)
東京駅→東北新幹線→いわて沼宮内駅 はやぶさ指定席15,360円(→新青森駅 はやぶさ指定席17,470円)
大人の休日倶楽部パスで注意したいこと
- 大人の休日倶楽部パスが購入できるのは大人の休日倶楽部に入会した本人のみです。
- 大人の休日倶楽部パスが販売されるのは利用する日の前日までです。乗車する日は購入できません。
- 大人の休日倶楽部パスは現金や他のクレジットカードでは決済できません。
- 北陸新幹線が利用できるのは上越妙高までです。大人の休日倶楽部パスで上越妙高から金沢間は利用できません。
大人の休日倶楽部会員限定北陸フリーきっぷが年間通して販売されています。 - 大人の休日倶楽部パスはオフシーズンに設定されます。
観光のベストシーズンとはいえない時季ですが、雪国の冬の景色が楽しめたり、人の少なく静かな観光地は大人にはありがたいです。
大人の休日倶楽部パスを利用してよかったこと
新幹線(東北・秋田・山形・北海道)の指定席が利用できて、この値段はほんと優勝!です。
北海道や青森・新潟など、かなり遠くまでこの料金で行けます。
私が大人の休日倶楽部パスを使って旅行をしてみてよかったのはこんな点です。
気に入った旅行先にリピートできる
ニューヨークタイムズが選ぶ「ことし行くべき52か所の旅行先」で2位に選ばれた盛岡は、古い建物や街並みが残る場所があり、盛岡三大麺(盛岡冷麺、わんこそば、盛岡じゃじゃ麺)があり、おいしいコーヒーを出す喫茶店があり、南部鉄器はもとより竹細工や木漆工芸など東北の手仕事が集まり…と、私にとってまた行きたくなる要素がまんさいの街です。
盛岡まで新幹線で行くと往復30,000円かかりますので、私にとって気軽に何度も行ける値段ではありません。でも、大人の休日倶楽部パス(東日本)15,270円を使うと、ほぼ半額で行けちゃいます。
気に入った場所に気軽に何度でも行けるのが、いいですね。
遠いところにも日帰りで行ける
松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」という俳句を詠んだ山寺(立石寺)。
東北新幹線で仙台駅まで行き、仙山線に乗り換えて約2時間半で山寺に着きます。朝早めに出発すれば余裕で午前中に到着できます。
1000段以上もあるという立石寺の階段をゆっくり登って、登山道の左右に広がる景色や山寺一の絶景ポイント五大堂からの眺めを満喫したあとは、名物のこんにゃくや蕎麦を食べながら仙山線を待ち、仙台に戻ってゆっくり夕食を食べることができます。
遠いと思っていた名刹も日帰りで満喫できます。
気になるところにも気軽に行ける
世界遺産に登録されている平泉はいつか行ってみたいと思っていましたが、歴史的な建物があまり残っていないことは知っていたので、「いま行かなくても」と先延ばしにしてきました。関心度でいえば中くらいといったところでしょうか。
平泉をてくてく歩いて、義経がかくまわれた高館から北上川の流れを見てみると、松尾芭蕉が「夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡」と詠んだ気持ちがわかるような気持ちになってきます。やはり行ってみないとわからないことはたくさんあるなぁと実感しました。
ちょっと気になる、行きたさ中くらいのところにも気軽に行けます。
大人の休日倶楽部パスは年に3回以上・利用期間はそれぞれ12日間あります。
旅好きならこんなにお得に旅行ができるチャンスを利用しない手はありません。