軽量で操作しやすく、音が静かな電動式草刈機が人気です。
ナイロンカッターを使用すれば、怪我のリスクを減らすことができ、思い立ったときに気軽に作業することができます。
毎年草刈機を使ってきた経験から、ナイロンカッターの特徴と使い方のコツをご紹介します。
「充電式草刈機」を検討しているあなたに!
どの草刈機を選べばよいか迷ってるなら『充電式草刈機の便利な5つのメリットとデメリット』をチェック!
・草刈機の動力源(エンジン、電動)
・草刈機の刃
・草刈機のハンドル
のメリット・デメリットを詳しくご紹介しています。
ナイロンカッター草刈機の特徴・使い方
柔らかいナイロン製のコードを高速で回転させて、雑草を細かい破片に切り刻みます。
金属刃と異なり、壁や塀に触れても傷つけにくく、キワまで刈り込むことができるのがナイロンカッターの大きな特長です。
住宅周辺の狭い通路や庭木のまわりなど、ナイロンカッターを使えば自在に雑草を刈り取ることができます。
ナイロンカッター草刈機の使い方
草刈機のヘッド部分を水平に動かして、草を刈り取ります。
メヒシバなど生長点が低い位置にある雑草を刈り取るときは、根元にコードが当たるように、少し斜めに傾けて使います。
ナイロンカッターのタイプ(形式)
リール式
ナイロンコードをスプール(糸巻)に巻きつけた先端を使って草を刈ります。コードが摩耗した場合は、簡単にハサミで切り取ることができます。
ナイロンコードには形状や太さが異なる種類があり、草刈機を使う場所や雑草の特性に合わせて選ぶことができます。
マキタ ウルトラメタルローラー4 ナイロンコード用 アルミ製高耐久仕様 A-58241
差し込み式
草刈機に10cmほどのナイロンコードを差し込んで使います。コードが摩耗したら、新しいものと交換します。
コードをスプールに巻き付ける手間がなく、使いやすいという利点があります。コードは直径3mm前後のものが多く、価格はやや高めです。
髙儀(Takagi) 高儀 EARTH MAN 斬丸 草刈用 ナイロンコードカッター コード差し込み式 S-A(No.3M)
ナイロンコードの種類
さまざまな太さ・形状のナイロンコードがあり、耐久性と切れ味に違いがあります。
アルミやチタンなどの金属粉を混ぜることで、耐久性をさらに向上させた製品もあります。
ナイロンコードの太さ
コードの直径が太くなるほど耐久性が増しますが、太いコードを使うには草刈機にパワー(出力)が必要となります。
パワーに見合った太さを選ぶことが大切です。
ナイロンコードの形状
コードのエッジが鋭くなるほど、切れ味が向上して風切音が静かになります。
丸型(丸形)
手ごろな価格で耐久性が高いナイロンコードです。
壁や塀、樹木など、傷つけたくないものの近くで使用する場合に適しています。
角型(四角形)
エッジによる切れ味のよさに、静音効果が加わったナイロンコードです。
星型(六角形)や花型の断面をしたコードもあります。
スパイラル型(渦巻・ツイスト)
角型や星型などの断面をもつコードをねじることで、エッジとエッジの間隔が短くなります。
この形状により、エッジが雑草と接触しやすくなり、切れ味が向上します。コードを回転させたときの空気抵抗が減少するので、静音効果も期待できます。
三陽金属 エルバカッター アルエッジ3 ツイスト 3.4mm × 22m ナイロンコード No.0531
ナイロンカッター、私の場合
充電式草刈機を使い始めたときは金属刃(チップソー)を使っていました。しかし、刃が石に当たると金属音がして驚いたり、間違ってブルーベリーの苗を刈ってしまったりと散々でした。
そのため、すぐにナイロンカッターに切り替えました。
いまは1本出×低出力機(軽い)、2本出×高主力機(重い)を使い分けています。
1本出の丸型ナイロンコードでグラウンドカバー(クラピア)の刈り込みを行っています。
クラピアのランナー(匍匐枝)の根元に近い茎は木質化しますが、草刈機で刈り取りたいのは、その年に成長した若い茎や葉です。
高速で回転するモデルを使っているため、1本出の丸型ナイロンコードで十分に刈り取ることができます。
2本出のツイストスパイラル型ナイロンコードで、密集した雑草を刈り取っています。
春雑草のときは丸型コードで難なく刈り取れていたのに、メヒシバやオヒシバなど茎が硬い雑草が生長すると刈り取りに時間がかかるようになったため、コードをスパイラル型に変えました。
刈り取りを終えると、先端が摩耗してコードが細くなったように見えます。
ナイロンコードの取り付け方
マキタのナイロンコードカッター(ウルトラオート4[A-13823])を使っています。
スプール(糸巻)に巻いて、カッターに取り付けて、カバーをかぶせるだけなので、すぐに慣れます。
ナイロンカッター5つのメリットとデメリットの対策
メリット
- 塀や壁のキワまで刈り込める
- コードが長靴などに触れても怪我をするリスクが低い
- コードが摩耗したら、簡単に切り取ったり取り外して交換できる
- 金属刃・樹脂刃と比べて刈込幅が長い
- コードの種類が多く、草刈機や雑草の密度などによって選ぶことができる
デメリットと対策
茎が太くて硬い雑草や密集した雑草には向かない
草丈が長く茎は硬い雑草を刈り取るときは、草の中央と根元の2回に分けて刈ります。
スパイラル型のナイロンコードを選ぶと切れ味が増します。
ただし、空地などの夏雑草の刈り取りには高出力の草刈機が必要です。
草の破片が飛び散りやすい
草刈機のヘッド部分にあるカッターが左回りに回転するので、刈り取った草や破片が左側に飛び散ります。
草の破片を壁や塀に付着させたくないときは、立ち位置を反対側に変えます。