クラピアの近くに植えてはいけない植物にダイコンドラ(Dichondra)があります。
ダイコンドラはランナー(匍匐枝)を這うように伸ばし、クラピアの中に侵入すると混植のような状態になり、ダイコンドラだけを除去するのが非常に困難になります。
6年間クラピアを育てた経験から、近くにタネを蒔いてしまって失敗したダイコンドラの失敗談をご紹介します。
グラウンドカバーを検討しているあなたに!
「クラピア」を植えるかどうか迷ってるなら『クラピアのメリット・デメリット』をチェック!
・クラピアのメリット
・私がクラピアを選んだ理由
・クラピアのデメリットとその対策
を詳しくご紹介しています。
ダイコンドラ(ダイカンドラ、ディコンドラ)
ダイコンドラは、雑草が生えるのを抑制する地被植物(グラウンドカバープランツ)として取り上げられることも多く、住宅や塀などの日陰になる場所でも生育することができます。
ヒルガオ科の多年草で、草高は非常に低く、ほふく茎で地面にマット状に広がる。直射日光が当たらずあまり乾燥しないところでは、一旦被覆が形成されればとくに管理を必要とせず、大型になりそうな雑草の実生を適宜抜き取っているだけで、上手くいけば10年近く美しい被覆が保たれる。
伊藤操子著『多年生雑草対策ハンドブック 叩くべき本体は地下にある』農文協、2021年
日陰でも育てることができるうえにグラウンドカバーにもなる植物は珍しく、たいへん魅力的に映り、さっそく隣家との境界にある北側の通路にダイコンドラのタネを蒔きました。
7月にタネを蒔き、夏の終わりごろには、被覆がほぼ完了しました。
直接冷たい風の当たらない場所だからか、冬でも緑の葉を保ち続けています。日陰で育つ植物は少ない中、ダイコンドラは素晴らしい結果を示しました。
ダイコンドラのメリット
ダイコンドラを賢く利用すれば手入れの手間が減らせそうです。
- 日あたりが悪くても育つ
わずかな日照でも問題なく生育できます。 - 冬でも緑色の葉を保つ
年に1~3回くらい雪が降る地域に住んでいますが、冬も緑を保っています。 - タネを手に入れやすい
ホームセンター(コメリ)でもタネを取り扱っていました。
2年目の春に、クラピアを植えた近くに種を蒔いてしまったことが大失敗の原因です。
ダイコンドラを除去するまでのエピソード
飛び石の隙間や小さなスペースに緑を広げるつもりで、ダイコンドラの種を蒔きました。
ところが、ダイコンドラは考えていた以上に生長し、ランナー(匍匐枝)がクラピアのエリアに入り込んでしまいました。
クラピアがダイコンドラによって侵食されてしまわないように、除草剤で取り除こうとしましたが、見ると休眠していたクラピアからもうダイコンドラが顔を出しています。時間をかけて草を取り除いたのに本当にがっかりします。
ダイコンドラのランナーや地下茎は非常に細く、手で引っ張っても途中で折れてしまい、完全に取り除くことができません。残ったランナーや地下茎からまた新しい芽が生えてきます。
春になり気温が上がって生長をはじめる前に手を打たないとダイコンドラがますます広がってしまいます。
ダイコンドラのデメリット
葉の形が嫌いといった好みを別にすると、最大のデメリットは繊細な茎と地下茎だと思います。
- ランナー(匍匐枝)や地下茎が細いため、手で除草するのがかなり難しくなります。
残っていると、繰り返し萌芽します。
ダイコンドラは、ドクダミやスギナのように深く根茎を張りめぐらすタイプの植物ではないので、ラウンドアップなど吸収移行型の茎葉処理剤を1回散布すれば除草できます。
ダイコンドラには育てるメリットがたくさんあるので、除草剤が使える場所でまず試してみるのがよいと思います。
近くに枯らしたくない植物がある場所ではダイコンドラのタネを蒔かない方がよいということを私はこの失敗から学びました。