充電式草刈機には、運転時間(使用時間)が短いというデメリットがありますが、実際に使用できる時間はどのくらいなのでしょうか。
まず、充電式草刈機のスペックを比較する際に注目したいポイントからチェックしてみましょう。
「充電式草刈機」を検討しているあなたに!
どの草刈機を選べばよいか迷ってるなら『充電式草刈機の便利な5つのメリットとデメリット』をチェック!
・草刈機の動力源(エンジン、電動)
・草刈機の刃
・草刈機のハンドル
のメリット・デメリットを詳しくご紹介しています。
最適な充電式草刈機(刈払機)を選ぶポイント!
充電式草刈機の運転時間(使用時間)を比較するためのチェックポイントをご紹介します。
「バッテリー容量」をチェックしよう
充電式草刈機の運転時間はバッテリー容量(Ah/アンペアアワー)に左右されます。
バッテリー容量が大きいほど、理論上、より長時間作業できることになります。
電圧(V)も運転時間に影響しますが、最も影響するのはバッテリー容量(Ah/アンペアアワー)です。
私が使っている充電式草刈機の2.2Ahモデルは、メーカーのカタログに運転時間約50分と記載されています。数年前のモデルなので運転時間がやや短めですが、春は40~50分、真夏は30分~40分くらいというのが私の体感時間です。
充電式草刈機の仕様をチェックする際は、バッテリー容量(Ah)に着目してみてください。
「刃」の種類をチェックしよう
刃の形状によっても草刈機の運転時間(使用時間)は変わります。
作業できる時間は次の順番で短くなっていきます。
1.金属刃・チップソー
2.樹脂刃(プラスチック・ブレード)
3.ナイロンカッター
雑草がスパッと切れる金属刃・チップソーはバッテリーの負荷が低めなので長く作業できる一方、切れ味が劣るナイロンカッターは負荷が高くなるため、運転時間が短くなります。
私が使っている1.5Ahモデルで運転時間を比較すると、ナイロンカッターは約15分、樹脂刃は約20分となります。
メーカーのカタログでは使用できる刃の種類別に連続運転時間が示されているので、ぜひチェックしてみてください。
「回転速度」をチェックしよう
刃の形状と同様に、回転数も使用時間に影響をあたえます。
マキタのハイパワーモデル(MUR006,7,9)の連続運転時間は、高速25分、中速40分、低速55分となっています。
最近は回転速度を切り替えられる製品が増えていますので、実際に作業する際は適切な回転速度を選択することが大切です。
回転速度ごとの運転時間をぜひチェックしてみてください。
快適な作業のためにバッテリーの温度と負荷にも注意!
充電式草刈機が使用するリチウムイオンバッテリーは放電自体が発熱反応のため、熱による影響を受けることは避けられません。
バッテリーが高温や過負荷状態になると、モーターを自動停止する機能を組み込んだ製品もあります。
私が使っている2.2Ahモデルは、真夏は2充電(バッテリー2本分)でモーターが自動停止するので、作業をやめてバッテリーを冷却します。この時点での作業時間が1時間くらいなので、私自身もこのタイミングで休憩してクールダウンしています。
バッテリーの寿命を延ばすためのポイント
バッテリーを長く使うために注意したい点をご紹介します。
バッテリーの耐久性を表す重要な概念に「サイクル寿命」があります。
バッテリーの放電から充電まで1回行うことを1サイクルとし、何サイクルを繰り返すことができるかを示しています。
バッテリーの寿命を評価する際には、サイクル寿命のほかに「カレンダー寿命」という尺度もあります。カレンダー寿命は、所定の充電状態で電池を放置しても使用できる期間を表します。
リチウムイオン電池の寿命 | |||
---|---|---|---|
二次電池 | 充電効率(%) | サイクル寿命(回) | カレンダー寿命(年) |
リチウムイオン電池 | 80~90 | 300~4000 | 6~10 |
白石拓著『最新 二次電池が一番わかる』技術評論社、2020年
リチウムイオンバッテリーを長期間にわたって使用するには、適切に取り扱うことが必要です。
具体的には、以下のポイントに注意しましょう。
・満充電したバッテリーを再び充電しないこと。
・6ヶ月以上使用しない場合は、満充電の状態で保管すること。
・高温や低温の環境、直射日光が当たる場所での保管は避けること。
充電式草刈機の運転時間を比較してみた!(2023版)
Amazonの売れ筋ランキングから充電式草刈機を選んで、運転時間(使用時間)を比較しました。
「刈り取る場所と面積」×「草の種類と密集度」をイメージすると製品の比較がスムーズです。