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春の草取りの勘どころ!生長周期にあわせた効率的な雑草対策ガイド

春の草取りの勘どころ!生長周期にあわせた効率的な雑草対策ガイド

次々と生えてくる雑草は本当に困りものですね。
いったん取り除いたらそれで終わりではなく、次から次に生えてくる雑草には本当にうんざりします。庭や住宅まわりに生えている雑草を効率的に、楽に取り除く方法はないものでしょうか。

そこで、毎年の草取りの経験から、2月から4月にかけて雑草が芽を出し始める時期に最適な草取りのコツをご紹介します。

冬の間も雑草は生長している!

本格的な冬が終わり、日差しが強くなると、たくさんの雑草が発芽・生長しはじめます。
小さく目立たないうちに取り除いておくと、後々の草取りがとても楽になります。

花が咲いているうちに草取りをすることで、土壌に落ちる種子を減らすことができるので、きっと来年の春には違いが実感できますよ。

2月 越年草の芽を早めに取り除く

日差しが強くなると、クロッカス、スノードロップ、フクジュソウなどが花を咲かせます。まだ寒い日が続きますが、暖かい地域ではオオイヌノフグリが咲き始めます。

秋に芽を出して春に花を咲かせるスズメノカタビラやナズナ、ハハコグサなどは、この時期に生長するので、強く根を張る前に草取りをすると後々楽になります。

3月 ロゼット状態の雑草を取り除く

春になると、ツクシやフキノトウなどの雑草が成長してきます。

オオイヌノフグリやヒメオドリコソウ、ホトケノザ、セイヨウタンポポなども花を咲かせ始めます。
ノゲシ、オニタビラコ、セイヨウタンポポなどは、ロゼット状態(葉を地面にぴったり広げた状態)で生長しています。見つけたら、生長する前に根元から掻き取ります。

ロゼット状態
ナズナ

ツクシが芽を出したら、胞子をまく前に取り除く

ツクシが枯れた後に現れるスギナは、繁殖力が非常に強いため、取り除くのが難しい雑草です。
ツクシの除去には土壌処理剤のカソロン粒剤がよく使われます。スギナが生えている周辺にも広く散布するのがポイントです。

スギナは酸性土壌を好むので、強いアルカリ性の石灰を撒くと、だんだん生えなくなります。

スギナ

茎葉処理剤を使う場合、スギナは他の雑草と薬量や希釈倍率が異なることが多いので、表示を確認して使用します。スギナは茎が細く葉に付着しにくいので、ジェネリック(サンフーロン)を使用する場合は、展着剤を混ぜると確実です。

4月 花を見つけたら種子になる前に取り除く

暖かくなると、桜の花とともにシバザクラ、チューリップ、ムスカリ、ハナニラなど、さまざまな花が咲きます。スミレやセイヨウタンポポ、シロツメクサ、ハハコグサ、カラシナなど雑草も花盛りになり、草取りが忙しくなります。

スミレやセイヨウタンポポなどは花が終わるとすぐに種子をつくるため、花が咲いているうちに草取りをするのがおすすめです。ハルジオン、ノゲシ、オニタビラコなどは花茎が伸びるので、カマを使って根元から掻き取って抜きます。

イタドリやセイタカアワダチソウ、ヨモギ、セイヨウタンポポなどの多年生雑草は土中の根ごと取り除きます。

ノゲシ
ノゲシ(別名ハルノノゲシ)

ノゲシとオニノゲシはヨーロッパ原産の帰化植物で、大量の種子をまき、短い期間に急増する特性をもっています。気温が高ければ秋以降も花を咲かせ、実をつけます。
花を見かけたらすぐに根元から掻き取る雑草の一つです。

春(2~4月)の草取りで後々が楽に

草取り
神津博監『かんたん!らくらく!草取りのコツ』ナツメ社、2023年

美しさを保つためには、本格的な草取りを年に3回程度行うのが望ましいです。
草取りを頻繁に行える方や庭づくりを始めたばかりは、春(2~4月)にも草取りを行うと後が楽になります。

6~9月の間は、3週間~1か月に1回のペースで草取りを行うのが理想的です。
雑草が生長する6月に1回目、7月下旬~8月の間に2回草取りを行います。
さらに、10月下旬~11月に4回目を加えると効果的です

春夏は庭と畑で雑草に追われる日々。
その合間をぬって日帰りか一泊くらいの鉄道旅。

グラウンドカバーにクラピアを育て、畑は小さな家庭菜園。
一人で快適に暮らす方法なんかも考えています。
自己紹介

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<参考>
*1.西尾剛著『草取りにワザあり!』誠文堂新光社、2019年
**2.神津博監『かんたん!らくらく!草取りのコツ』ナツメ社、2023年
**3.近田文弘監『花と葉で見わける野草』小学館、2017年

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